Ｘ収益分配、返信やいいね数を基準に！新たな収益モデルで「インプレゾンビ」撲滅へ

米国のSNS大手、Ｘ（旧ツイッター）は、2023年11月8日より、従来の投稿の閲覧数に基づく収益分配方式を見直し、投稿への「返信」や「いいね」の数に応じて収益を分配する新たなルールを導入します。この変更により、多くのユーザーから「インプレゾンビ」と呼ばれる無意味な投稿が減少する可能性が高まり、より健全なコミュニティ環境が期待されています。

新たな収益分配の仕組み

9日の発表では、新しい収益分配方式の詳細が説明されました。以下は主なポイントです。

この新モデルでは、有料会員から得られた会費収入の最大25%が、純粋に実績に基づいて分配されるため、より良質な投稿が評価される環境が整います。これにより、無意味な投稿や虚偽の情報の拡散を抑制し、ユーザーの活動が実際のエンゲージメントに反映されるようになります。

「インプレゾンビ」の定義と影響

「インプレゾンビ」とは、無意味な投稿を繰り返し、閲覧数を稼ぐことを目的とする利用者のことを指します。こうした利用者は、特に大規模災害時（例：2022年1月の能登半島地震）に有用な情報の拡散を妨げる一因となっていました。

以下の統計は、「インプレゾンビ」が引き起こした問題の影響を示します。

このように、無意味なコンテンツの増加は、SNSの健全性を損なうだけでなく、重要な情報の流通を阻害する結果を招いていました。

広告収入の低下への対応

イーロン・マスク氏によるＸの買収後、広告収入は減少し続けており、経営状態は厳しい状況です。このため、新たな収益分配モデルを導入することで、有料会員を増やすという狙いもあると考えられています。有料会員数の増加は、広告収入の代替となる新たな収益源になることが期待されています。

「今後は、ユーザーのエンゲージメントを重視したシステムを構築していきます。スタッフやアルゴリズムを見直し、より良い体験を提供することで、企業としての収益回復を目指します。」と、マスク氏はコメントしています。

ユーザーの反応

この新たな方針に対し、ユーザーの反応は様々です。一部のユーザーからは歓迎の声があがっている一方で、「今後は本当に良質な投稿が増えるのか不安」という意見も見受けられます。

「いいね」や「返信」に重きを置くことで、利益を得るために無理に作りこまれた内容が振る舞われる可能性もあるため、プラットフォーム自体に与える影響については今後の動向を注視する必要があります。

まとめと今後の展望

新しい収益分配の仕組みにより、ユーザーの質問題に挑むことができる可能性があります。しかし、このシステムが実際に機能し、長期的な改善につながるかどうかは、今後の運営方針やユーザーの反応次第でしょう。

また、有料会員を中心とした新しい収益源の確保には、ユーザーの積極的な参加を促すためのさらなる施策が求められます。注目される今後の展開に、多くのSNSユーザーが期待と不安を抱きつつも見守っています。

さあ、あなたはこの新たな収益分配モデルについてどう思いますか？あなたの意見をぜひ教えてください。