試験に勘で記入は「0点」早大波紋！学生の不満と大学の見解を深掘り

中村百合

2か月前

早稲田大学で行われたマークシート方式の期末試験において、答案が不正とみなされ、一律「0点」にされた学生たちが多くいたことがSNSなどで大きな波紋を呼んでいる。この措置に対する疑問の声が高まり、大学側も問題があったと認識し、対応を見直す事態に至った。

「勘による解答は不正」とされた背景

この事例は2024年8月31日に行われた試験の中で、政治経済学部の教授が導入した新たな評価基準に起因するものである。教授は、試験の注意事項として「不自然な解答の仕方があった場合は無効とし、一律に0点を与える」と告知していた。この取り決めは試験当日にも再確認され、その結果として多くの学生が単位を落としてしまった。

大学の広報課は「今回の対応については問題があったと認識しております」とし、教授には厳重に注意を行い、成績の再評価を指示したと説明している。こうした事態が発生した背景には、マークシートを利用する試験特有のリスクが潜んでいる。

試験形式	無効となった解答	単位を落とした学生数
マークシート	不自然な解答という理由で無効	103人（推定）

学生の声と問題提起

SNS上では、「試験を受けた当時、真剣に考えた結果に基づく回答でも、勘で記入したら不正扱いされるのはおかしい」といった意見が多く寄せられている。投稿者は「確信がない場合でも適当に記入することはこれまで普通だった」と主張し、改めて制度の見直しを求める声が広がっている。

また、全体の成績評価の分布を調査したところ、単位を落とした学生の数が異常だとの指摘も相次いでいる。そのため、救済策が必要ではないかと訴える学生たちの声も増えてきている。これに対し、大学は「客観的な基準で成績を評価することが重要だ」と堅実な姿勢を取っている。

SNSでの反響

「一生懸命考えたのに評価されないのは悲しい」
「択一問題で確信がないときにマークするのは自然なこと」
「記述式にすれば解決するのでは？」

教授への注意と再評価の方針

早稲田大学の広報課は、教授に対し、次回以降の評価基準を見直すよう強く求めている。その中で、教育の質を保つことと学生を守ることのバランスをどう取るかが今後の課題となる。教授によると、「不自然な回答を客観的に判断することは非常に難しい」と話しており、今後の指導において改善が必要であることを反省している。

今後の大学の対応

大学側は、すでに影響を受けた学生に連絡を行っているが、単位を落とした人数については公表していない。また、ネット上での批判に対しても真摯に対応していく意向を示しており、今後も学生からの問い合わせには丁寧に対応すると述べている。

改善の兆しと学生の期待

一連の問題に対する大学の反応と学生たちからの声は、教育制度の見直しのきっかけとなる可能性がある。教育機関における評価基準の透明性や公平性が求められる中、早稲田大学がどのような具体的な改善策を打ち出すのかが注目されている。

さらに、SNSなどでの議論を通じて、学生の権利が強化されることが期待される。大学生活を送る学生にとって、公平な評価制度は非常に重要であり、今後の動向に注目が集まる。

結論

今回の「試験に勘で記入は0点」という問題は、早稲田大学に限らず、多くの大学において教育の根幹に関わる重要な議題となっている。学生の声を反映させた教育システムの構築が急務とされる中、今後の変化が期待される。教育機関はただ単に知識を伝える場でなく、学生の成長を促すための環境を整える必要がある。

また、学生自身も自らの権利をしっかりと主張し、教育機関と対話する姿勢が求められる。教育制度の改革を通じて、より良い学びの環境が提供されることを願う。